タレントキャスティングで失敗しないためには?タレント選びのポイントを解説

「プロモーションにタレントを起用すればより効果的なのではないか」とお考えのマーケティング担当者の方は、多いのではないでしょうか。
その認識は正しく、広告やイベントにタレントを起用することによる波及効果は、起用しない場合とは比べ物にならないほどです。

その際にはタレントを起用する「タレントキャスティング」が必要不可欠です。
このタレントキャスティングは、芸能界についてのノウハウやコネクションがなければ極めて難しく、安易な進行では失敗に終わることもありえます。

今回の記事では、そんなタレントキャスティングについて、その概要と押さえておきたいポイント、タレントキャスティングで失敗しないための注意点を解説します。

タレントキャスティングとは?

「タレントキャスティング」とは、企業やその商品の広告、製品発表会などのイベントに、芸能人や文化人など、世間に広く名前と顔の知られた人物を起用し、出演してもらうことです。
これにより単純に広告としての注目度が上がるだけでなく、商品や企業のイメージアップやSNS やワイドショーに取り上げられるなどの二次的拡散効果を狙うことができます。企業側としては費用対効果の高い魅力的なプロモーション手法として、古くから積極的に取り入れられてきました。

タレント選びで押さえておきたいポイント!

タレントキャスティングにおいて、タレント選びはプロジェクトの成功を根本から左右するもっとも重要な工程です。

ただ単純に有名なタレントを起用すれば良いというものではなく、商品のイメージと合った人物を選ぶ必要があります。また、世の中のニーズ、トレンドに関しても深い造詣がなければ、最適なタレント選定はできません。

商品とイメージの合うタレントをキャスティングする

世間に広く情報を届けるためには、話題性のある、今が旬のタレントを選ぶことが大前提です。しかし、有名であれば誰でもいいというわけではありません。

宣伝商品が女性用化粧品であれば、その化粧品の対象年齢と同年代の女優であったり、おもちゃやベビー用品であれば家庭があり育児に積極的に取り組んでいるイメージのあるタレントにしたりと、「実際にその商品を使っていそう」「イベント内容に深い関係がありそう」なタレントを起用することがポイントです。

情報の広がり方、リーチしたい層を想定する

スマホやインターネットが一般に広く普及したことで、現代ではそのプロモーションの内容が SNS やネットニュースで二次的に拡散されるシーンが多くなりました。
昔からあるものとして、テレビのワイドショーなどで、芸能ニュースとしてピックアップされることも、プロモーションが広く認知される一つの要因です。タレントキャスティングには、このような狙いも含まれているため、「商品の購買層がどのメディアに多く触れる傾向があるか」もタレント選びの基準になります。
SNS を頻繁に利用する若い世代に対してであれば、SNS を頻繁に更新しているタレントを起用することで、より宣伝効果が期待できます。

タレントキャスティングで失敗しないためには?

普段あまり接する機会がない、独自の文化を持つ芸能界とのコミュニケーションとなりますので、依頼者側としては芸能界の文化に合わせた対応が求められます。
また、突発的に起こるトラブルをシミュレーションし、迅速に対応できる準備を整えておかなくては、プロジェクト自体が失敗しかねません。

企画・依頼内容を詳細まで策定し共有する

芸能界は他の業界にも類を見ないほどのシビアな契約社会です。
「どこまでの内容を、いくらの報酬で」行うのかはもちろんのこと、どういうコンセプト・ストーリーを想定している企画なのか、どのような結果を求めているのかを、細か過ぎると思えるほどに策定し、タレントとその所属事務所と共有しなくてはなりません。

「ここまではやってくれるだろう」「このくらいは先方も意図をくんでくれるだろう」といった曖昧な部分の残る計画では、いざ当日の進行になって「聞いている内容と違う」「ギャランティーと見合っていない」といったトラブルになりかねません。

また、世間からのイメージを何よりも重要視するタレントという職業柄、「タレントイメージを損ねる」と判断される内容は取り合ってくれることはないでしょう。
当日になって内容を変更することがないよう、企画内容は詰めておかなくてはなりません。

ギャランティーに予算をかけ過ぎない

世間からの認知度が高いタレントほど、キャスティングの効果は絶大ですが、そのぶんギャランティーも相応に上昇していきます。
予算いっぱいまでにタレント・事務所へのギャランティーを設定するとその他の部分にしわ寄せがいき、失敗の要因になりえます。

タレントを使ったプロモーションには会場やスタジオのレンタル費用、衣装・メイクスタッフの手配、その他エキストラにあたる出演者の出演料なども必要です。
拘束時間が長い企画であれば、ケータリングなどの食事、遠方での撮影であれば移動費や宿泊費なども依頼側が支出することが通例です。
ギャランティーに多くの予算をかけ過ぎてそれら周辺設備のグレードを落とすようなことになれば、完成品のクオリティも低く、さらにはタレント側から「質の悪いクライアントだ」と思われてしまい、以降継続の起用も難しくなります。

トラブル対応の準備を入念に

準備段階、または当日に発生するトラブルの想定、対処の準備も確実に行わなければなりません。
そもそも目的のタレントが依頼を受けてくれるとは限らないため、候補者は複数人リストアップしておかなくてはなりません。当日の天候などが理由で撮影できなかった場合、宿泊を伴う撮影であると、ホテルを延長するといった対応が必要です。
こういった小さな可能性を一つずつ洗い出し、それぞれに迅速に対応できる準備・予算的余裕を残しておかなくてはなりません。

まとめ

タレントキャスティングを用いたプロモーション活動は、それだけでも宣伝効果が高く、うまくいけば SNS での拡散やワイドショーなどの二次的拡散も狙うことができます。
しかし、普段接することのない芸能界との契約は大変シビアで、配慮しなければならないポイントは多いといえます。

  • 企画・依頼内容を詳細に策定し共有する
  • ギャランティーに予算をかけ過ぎない
  • トラブル対応の準備を入念に

上記内容については確実に遂行しておかないと大きなトラブルの発生、ひいてはプロジェクト失敗の要因になりえます。
タレントキャスティングではあくまでもこちらが仕事をお願いしている側、という姿勢が求められるため、細心の注意を払って準備、対応する必要があります。

CLOUDCASTINGでは、タレントキャスティングの承っています。お気軽にご相談ください。 

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